傍聴は国民に与えられた権利

法廷ガイド

裁判を傍聴してきました。





唐突に書くと「何かあったのか?」と思われるかもしれませんが、
特に自分に関わりのある裁判があった訳ではないのです。



舞台俳優のYさんが法廷を題材にした劇に出演されるにあたり、
実際の裁判を見に行ったそうなのですが、
「誰でも見れるものだから、経験として是非見に行った方がいい」という話をしていただき、
Yさんからお誘いを受けたので数人で行きました。




今回は霞ヶ関にある裁判所合同庁舎へ行きました。
「法廷で行われる裁判は,原則として誰でも見ること(傍聴)ができる」
知識として知っていても、実際に訪れてみるとそのあまりのオープンさにビックリしました。


身分証の提示やら入館手続きなど一切なし。
事前予約などもないし、服装も自由(私服の学生さん?とかすごく多かった)。
お金などもかからないから一銭の持ち合わせもなくても入れる。
入り口で手荷物検査はされるものの、それさえパスすれば後は本当に自由。
どんな裁判でも、定員オーヴァーしてなければ自由に見れてしまうのです。
たとえそれが世間を賑わせた殺人事件の裁判であろうとも。



つまり、「特にすることもないから裁判を見に行こう」とか、
「散歩ついでに裁判を見に行こう」とか、
そんなレベルで利用できる施設ということになるんです。
オープンな施設の代名詞である図書館でさえ本を借りるのに手続きがいるのに、
裁判所がそれ以上に開かれた場所だとは思っても見ませんでした。


でも「誰でも見ることができる」というのは、
公正の名の下に人を裁く上でものすごく大事なことですよね。





入り口にその日行われている裁判がリストアップされているのですが、
10ページくらいの冊子が6、7冊くらいあって、
一日の裁判の多さにも驚きました。
色んな人達が争っているんだなあ・・・
(そして刑事裁判のリストは内容がどれも重いです・・・)




数ある中から比較的内容の見やすい、とある民事裁判を傍聴させていただきました。
裁判の内容や様子をここに書くのは控えますが、
原告・被告・検察官・弁護人・裁判長が協議してる様を実際に見るのはとても興味深く、
食い入るように傍聴していました。




司法の重要性、人と人の争い、裁判に置ける駆け引き、法治国家に生きるということ・・・
色んな事を考えるきっかけになり、すごく勉強になりました。



「次は最高裁判所に行ってみよう」という話になりました。
話によると、誰でも見れる場であるのは変わりないようですが、
他の裁判所とは別格の威厳を感じる場所だそうです。
こちらもとても興味深いです。




裁判所ホームページ
http://www.courts.go.jp/





・・・傍聴するのはいいけど、
できることなら一生関わらずに過ごしたいものです(笑)