あの日、そこに居たと言う確かな証

25周年

もう5、6年前になりますか、「プラネタリウム」という名前のバンドを組んでまして、
活動期間は1年足らずだったのですが、もの凄く濃い思い出が詰まったバンドでした。
少しまでならインタビュー記事やリンクやらなにやらがWebにも残っていたのですが、
今では検索をかけても何も引っかかりません。
世間的には完全に消えてしまった存在になってしまったなと思っていました。




今日、タワーレコードを歩いていたら、
老舗ライブハウス、渋谷ラ・ママの25周年記念メモリアルブックなるものが売ってました。
ラ・ママはロックバンドの憧れ。
今も第一線で活躍しているロックミュージシャンのほとんどがここを通過しているのです。


実は我々も、昔一度だけこっそり渋谷ラ・ママのライブに出させていただいたことがあるのです。
そりゃあもう酷いライブ(といっても主に僕ですが)で、
ギターの弦は切れるわ、MCは滑るわ、取り置きチケットは無くすわ、
・・・と思っていたら演奏中にステージの端に落ちてたのを見つけて思わずギターを止めてしまうわ・・・
しまいにはブッキングマネージャーに「あんなライブじゃ駄目だ」と怒られる始末。
いやあ、苦い思い出です。



で、パラパラと本を見ていたら、過去の全てのライブデータが載っていた。
まさか・・・と思って我々が出演した2002年の4月のデータを見ると・・・




ちゃんとプラネタリウムって書いてあった。





ああ、こんな立派な本の片隅に名前を載せてもらえるなんて夢にも思わなかったよ。
なんだか泣きそうになった。
もう人々から忘れ去られたバンドだけど、
あの日、そこに居てライブをしていたと言う確かな証だ。







あの日の僕らは何を想うだろうか