違うぼくらの

経験者は語る

さて、今日の「ぼくらの」ですが、
アニメ版がかな〜り原作と変えてきたのがハッキリと伝わった回です。


一つは次の操縦者がダイチではなくカコであること、
ダイチ、ナカマが生きてる時点で国防省の保護が始まった事、
(つまり、二人のエピソードにもなんらかの形で国防省が絡んで来るのかも?)
そしてチズが畑飼先生と未だ関係を持っているという、
チズ編のストーリーを大きく覆しかねない変更がなされていました。
コレは興味深い。



あ、でも一番の変更点は、
登場人物の顔かな(笑)


あと、地味に腕切断(原作では指だけど)されたのが庄治陸尉から関海尉に変更されてるのが哀れだ(笑)
原作じゃこのシーンの関さん、そこそこ格好いいのになあ。
(佐々見さんに台詞取られてるし・・・)



ところで、監督をされている森田宏幸監督をブログを拝見したのですが、
「ぼくらの」についての話題はもちろん視聴者のコメントにも丁寧に応えられていて、
とても真面目で誠実な方だと見受けられます。)
その中で、「原作にあるセックスとバイオレンスがどう処理されるか」というコメントがあり、
監督もそのことについてきちんと答えを述べています。


それを見る限りでは、今回はなるたるのアニメの時のように放送コードギリギリで性と暴力を表現したりせず、
表現の表面上のことよりも内面を描く事に力を注いでいるようです。
たしかに、「ぼくらの」は登場人物の生き様や内面描写を主題にしてる作品なので、
その判断も正しいと思います。
もちろん、先日書いたように「性と暴力」は鬼頭莫宏の持ち味でもあるので
その辺りが表現されないことの物足りなさがあるのは否めないですが、
決して後ろ向きな意味で省いたのではないのであれば「それも一つの表現」として受け止めようと思います。
(あくまで「規制にひっかかったものは省く」、というスタイルのようなので、
過剰に削除されることはないと思われますし)


でも、写真のシーンのチズは、原作よりも性的だと思いました(笑)
復讐の狂気に取り憑かれたチズも見たいけど、
違う意味で屈折した大人っぽさを持つチズもよいかも。