秘密めいて上映中

金色のパンフレット

菊地成孔さんが公開中の映画「エコール」のトークショウに出演されるということで、
これは絶対見なくては!!と意気込んで渋谷へ。




そもそも「エコール」とはどんな映画か!?
あらすじだけを抜粋すれば、
「外世界から閉ざされた女子寄宿学校での6〜12歳の少女達の生態」
という、如何にもロリコン的な匂いのする内容。
ポスターも「ミニスカートの少女の後ろ姿」という如何にもな感じだし、
PG-12な映像も結構バンバン出て来る。



しかしこの映画は決して「幼い少女達が戯れる可愛らしい様子」を淡々と描くようだけのような
昨今の萌え系アニメのような男性嗜好の妄想エロスなどではなく、
女の子なら誰もが経験する潜在的な不安と恐怖を描いた残酷なまでに現実な物語です。
(ちなみに監督は40代の女性)
実際に、見に来てた観客の半分以上が女性客(カップル含)だった。
まあ今夜の客に限れば菊池さんのファンなのかもしれないけれど。




終演後はその菊池さんによるトークショウ。
これがとても見事な内容だった!!
ここ数年の僕のテーマの一つであった
少女愛の芸術性と萌えロリコンの線引き」に対する答えとなるような発言をしてくれて、
とてもすっきりした。
僕なりの解釈で言えば、萌えロリコンには血の匂いがまったくしない、ということです。
さすがです、菊地成孔


今日喋ったことと大体同じ内容が日記の方にも書かれているので、参考にするとよいでしょう。
http://www.kikuchinaruyoshi.com/dernieres.php?n=060921031752







余談だけど、この映画を見た後にすぐ僕が思い出したのは、
わたしは真悟」のまりんのエピソード。
まあそのままですけどね。
あの漫画もとても女の子というものを残酷に描いた話だ。