ロボットは、少年と出会った

永遠の二人

わたしは真悟
ロボットが働く工場の見学で出会った小学6年生「さとる」と「まりん」。
この二人が出会い、幼くも純粋な愛を育んで、
そして別れが二人を引き裂こうとしたとき、奇跡が生まれた・・・






印象的なシーンが沢山あるなかで僕が一番気に入ったのは、
さとるとまりんが地下鉄で待ち合わせした時のシーン(というかページ)。


最初見た時には二人の喜びが溢れていて見ているほうもそれが伝わってきた。
そして二度目に見た時は、思わず涙が溢れてしまった・・・
その後、二人に何が起こるか知ってしまったから、
幸せそうな二人が逆に切なくみえる。
「来たのッ!?」「来たわッ!!」
台詞がたったこれだけなのもいい。







ロボット、少年、少女
この物語の3つのキーワード。
漫画としてはありがちなキーワードなのに、
誰も想像できないようなストーリーが展開されている。
奇跡だと思うし、楳図かずお先生の才能に感嘆するしかない。。
ものすごくぶっとんだ内容だし、
ラストのエピソードなんかは難解すぎて最初読んだ時はよくわからなかったが、
最後まで読者を掴んで話さないくらいの力を持ったストーリーだ。









大人になってしまえば、子供の自分はもういなくなってしまう。












そんな一瞬が見事に美しく、そして残酷に描かれている。
そしてとても切羽詰まっていて、読んでいる間は足が震えてしまった。




言葉では説明できない感動というのはこの事だろう。