さよならなんて云わないよ

ありがとう

奥山貴宏さんが亡くなられた。
癌で余命2年と診断されて、
それからずっと、病人とは思えないほど前向きでオルタナティブな日記をホームページに書き続け、
余命先刻された期間を4ヶ月も過ぎて、
自身が力を振り絞って書き上げた小説が発売したのをちゃんと見届けて、
彼は眠りについたんだ。







彼の日記で書かれた最後の言葉は、




死にたくないな。
書店で会いたい。
本屋でセットで買ってくれ。




という三行だけの短い言葉。
亡くなられる1日前の更新だった。





16日の夜これを見たときに、本当に死が目の前に迫って覚悟を決めた人の言葉だと感じた。
だからこの知らせが入って来た時は、逆に驚かなかった。
静かに「そうか・・・」と頷くだけだった。
本当に強い人だったと思う。





ホームページにはこの事が特に更新されておらず、他の人のサイトで知ったのだが、
僕も彼に勇気づけられ、毎日欠かさず日記を見ていた人間の一人です。
今日まで本当にありがとうございました。




せめて、スターウォーズのファンだった彼にエピソード3を見せてあげたかった・・・