やはり年末のビッグサイトはミク旋風なのでしょうか?
ブームが来てから初音ミクを買った人はご存知ないかもしれないのですが、
8月31日にクリプトン・フューチャーのユーザーには写真のような宣伝メールが来たのです。
『本日発売!!』って書いてあるのが今となってはレアっぽい(笑)
で、実際にデモを聞いてVOCALOIDとしてのクオリティに驚いた事は書きましたが、
同時に、初音ミクは仮歌には向かないということも思いました。
彼女(?)は個性が強すぎるので「初音ミク」というキャラクターの歌としての使用はいいのですが、
ボーカルに渡す用のデモテープなどで仮歌として使用するのには適してないと思ったのです。
最も、先代VOCALOID・MEIKOがデモ仮歌で使われることが多かったから故の比較ですが。
で、最近チラホラと聞くのですよ。
主に同人系ですが、デモを渡されたら仮歌が初音ミクだったというケース。
その場合、大抵の確率で「高過ぎて歌えない」という意見を聞きます。
あまりにも耳にする意見だったので、
試しにオリジナルを初音ミクに歌わせてる曲を動画サイトで幾つか聞いてみたのですが・・・
うん、高いな
全体的に高めの音域の曲が多かったです。
中には明らかに人間が綺麗に歌える音域を逸脱してる曲もあったり。
多分、声の特徴でこうなっちゃうんだろうなあ。
普通の女性の音域の曲を聞くと、高い音域の曲の6割くらいしか本領を発揮できてないように感じるので。
このことを分かった上で高く作ってあるのならいいのです。
VOCALOIDという新たな可能性だからこそ出来る歌というものがあるのは面白いですが、
初音ミクの特性を生かした音域をそのまま生身のヴォーカリストに歌わせるのは、
場合によってはちょっと厳しいかもしれません。
プロレベルじゃないと歌えないだろうなあ〜っていう曲も多かったし。
しかし、色んな曲が世に出るきっかけが増えたことは凄くいいことだと思います。
僕は幸運にも色んなヴォーカリストに恵まれていますが、
それもここ2、3年の話で、それ以前は曲の雰囲気にあったボーカリストが見つからない、
もっと言えば曲を歌ってくれる人さえ見つからないといった状況でした。
だから、同じ状況の人達の気持ちは凄くわかる。
自分の曲を世に出したくても出せないのです。
そんな中に現れた「初音ミク」という存在は、彼らには天使にも見えるのかもしれません。
(こう書くと、ちょっとアレな感じにも見えなくもないですが・笑)
それにしてもたった3、4ヶ月でここまで初音ミク旋風が拡大するとは思いませんでした。
まだまだ発展途上の技術。
上に書いた事態も、この先どんどん改善されていくでしょう。
人間とVOCALOIDがますます近くなる時代の到来に、未来を感じてワクワクします。
・・・余談ですが。
先日山梨に帰った時に父親から、
「パソコンが歌うソフトは持っているのか?」
と聞かれました(笑)
親父の世代にまで知れ渡っているという、恐ろしい浸透率・・・