池袋に集う

など

話はさかのぼる事13日前・・・



http://d.hatena.ne.jp/akkyworld/20070921
Tal-0が東京に来て、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序」を見た、という日記を書きましたが、
この日にもう一つの映画を見ていたのです。



CLANNAD



僕の日記をご覧の方はあまり馴染みがないと思われるので簡単に説明すると、
人気の恋愛ゲームを映画化したものです。
ただの恋愛ものではなく、深い内容のシナリオと泣けるストーリーが定評とのこと。


Tal-0がこのゲームのファンなわけですが、
関東甲信越だと上映される映画館が数えるほどしかなく、
そんな映画が山梨で上映されることはないので、はるばる東京まで見にやってきたのです。



しかし、見る前からTal-0はあきらめた表情をしていました(笑)


というのも、以前に同じブランドの「Air」という作品が映画された際は、
全く別の話と言えるほど絶望的な出来だったらしく、
しかも今回も全く同じ監督、同じ制作会社ということで、
映画化が発表された時はむしろがっかりしたらしい(笑)




なので今回は「見なければ批判もできない」
という消極的な理由で東京までやってきたのです。



一方、僕はTal-0からちょこちょこと知識を得てはいたものの、
ゲーム自体やったことないし、そもそもどんな話なのかも全く知らないという状況。
なので、何も知らない視点からこの映画を見たらどんな感想を持つのか検証してみるのも面白いと思い、
Tal-0に便乗して映画を見たわけです。



さあ、いよいよ映画開始!!





・・・・・・


終了。




なるほど。



恋愛ゲームが原作ということで、
若い男女が出会って、苦難の末結ばれてハッピーエンド・・・
と、いう感じのものをなんとなく想像していたのですが全然違って、
途中から違う方向へと流れて行き、
最終的に”家族の絆”に主題が置かれた物語であったことに驚きました。



ネタバレになりますが、







物語の終盤で病弱なヒロインと死別するんですね。
そこがクライマックスで泣かせるのであればよくある話ですが、
この映画はそこから、確執のあった父親、そして幼い自分の子供との”家族の絆”に支えられて、
主人公が立ち直って行く過程を描いたのです。



恋愛ゲームってやったことないからわからないけど、
こういうテーマって珍しいのではないでしょうか?


なるほど、「恋愛ゲームは萌えればそれでいい」という安易な発想でなく、
ちゃんと作家性にも手を抜かずチャレンジ精神がある原作なんだろうなということが伝わってきました。


気になった点は、
・ギャグシーンが古くさい
→歴の長い監督のようなのでその辺りは世代のギャップなのかも


・説明不足な設定が多い
→長い原作を2時間以内にまとめたのだからある程度は仕方がない
原作を知っている人ならわかるんだろうということで納得


ということぐらい。


まあ、一つの映画として見ると少しストーリーがあまいし、
僕みたいに原作を知らない人にはわかりにくい場面もあったけれども、
言いたいことは伝わってきたし、主題も悪くない。
大満足というわけではなかったけど損したという気分もないし、
原作物のアニメ化としたらこれはこれでいいんじゃない?
という感想を持った訳です。





で、上映終了したわけですが、
あきらかに場内の雰囲気がどんよりしてた(笑)
で、隣のTal-0が重いため息の後に、
CLANNADは映画化などされていない。」
と宣言していました(笑)





・・・どうもですね、
「原作を知っている人ならわかるんだろう」と書いた部分ですが、
「原作を知ってる人でもわからない」らしく、
さらに言うと、「9割方違う話だった」そうです(笑)




う〜ん、難しいなあ。
まあ僕自身も、アニメ「ぼくらの」に思う所がいっぱいあるので(笑)、
なんとなくその気持ちがわかる気もしました。
まあ、アニメ化の善し悪しってやつですよねえ。


ちなみに、Tal-0の魂の叫びのような批評はこちらです。
http://blog.so-net.ne.jp/Tal-0/2007-09-27



ついでにヱヴァやゲームショウのレポもありますよ。


ヱヴァ
僕(http://d.hatena.ne.jp/akkyworld/20070921
Tal-0(http://blog.so-net.ne.jp/Tal-0/2007-09-28


ゲームショウ
僕(http://d.hatena.ne.jp/akkyworld/20070922
Tal-0(http://blog.so-net.ne.jp/Tal-0/2007-10-01






さて、なんでいまさらこの話題を出したかと言うと、
今夜からCLANNADのテレビ版が始まるみたいだからです(笑)
ちなみにこっちは噂の京アニクオリティらしく始まる前から大絶賛らしいですよ。
(Tal-0曰く、「何をどう間違っても名作にならないことはありえない」とのこと)


今まで同社別作品のアニメはBS-iでしか放送されてなかったみたいなのですが、
この作品はなんと民放でも放送されることが判明したので、
折角なので僕も見てみることにします。