MOTHER2の呪縛
「MOTHER3 GBA 任天堂公式ガイドブック ワンダーライフスペシャル」発売決定!!
イエーイ!!待ってました!!
他社の攻略本の発売は決まってたけど、
やっぱりMOTHERは小学館、そして任天堂の公式のものでなきゃ!!
攻略本を越えた攻略本、「マザー百科 」よ再び!!
というわけで、発売から一月以上たったMOTHER3。
糸井さん本人もネタバレトークを始めているので、
僕も思う所を書こうと思う。
MOTHER3の感想として、
「暗い話すぎて、MOTHERらしさがなくてがっかりした」
という意見をよく耳にする。
僕としては、「暗い話こそがMOTHERの本質」だと思っているので、
本質を掴み損ねているのかな?とも思ってしまう。
確かに、現代的でポップな世界観と、
ヒネリの効いたセリフの数々、そして各所にちりばめられたくだらないギャグのオンパレードに、
「楽しさ」を見いだす人は多いだろう。
しかし、MOTHER1をやったことがある人なら、
その根底にある「暗さ」を知っている筈ではないかと僕は思う。
一組の夫婦が(宇宙人に拉致されて)行方不明になるという始まりだし、
イースターには大人達が誰も居なくなって子供だけが森の中で取り残され、
テディも両親を宇宙人に殺されている。
底抜けに明るくポップなMOTHER2だって、
終盤を雰囲気を思い出してもらえばわかるように、
それまではカラフルだった世界が一気に息をひそめて重苦しい素顔を見せ始める。
最後のボスとの戦いに、あんなに重苦く震え上がるような気分で臨まなければいけないゲームなんてないだろう。
だから、僕はMOTHER3をプレイして、
最初の改造メカキマイラに遭遇した瞬間に、
「ああ、間違いなくこのゲームは『嫌な』ゲームだ」と感じたし、
誰もが驚愕したあの「悲劇」を目の当たりにした時に、
「MOTHERの本質が、今回は少しも隠さずに牙を向けて来た」と感じた。
これほど完璧なMOTHERの続編はないと確信した。
これはひとえに「MOTHER2の影響が強すぎた」という一言につきるような気がする。
実際に、「MOTHER2は凄く好きだけど、MOTHER1は最初の10分で挫折した」
という人が凄く多い。僕の身近にも大勢いる。
MOTHER2をプレイしたあとにMOTHER1に触れたという人がかなり多いことも原因だとは思うけれど、
これは多くの人が「MOTHER=とてもポップで、ちょっとだけ切ないゲーム」
として認識しているということがわかる一例だ。
そういう認識の人達には、確かにMOTHER3は期待外れなのかもしれない。
コミカルな要素は多いけど、画面からもマイナスオーラが漂っている作品だし・・・
MOTHER3に接するときの心構えとして、
「1」とも「2」とも違う全く別のゲームなんだということを認識することは大切なんだと思う。
そもそも「1」と「2」が全く別のゲームに近いんだしね。
上手くまとまらなかったので、またチョコチョコと書くと思います。
長くなるので、今回はこの辺りで。