手を見て、「生きている」ということを、感じる

命を実感

新宿駅で人身事故の現場に遭遇してしまった。
※調べた所、重傷であるものの命には別状がなかった模様。少し安心した。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050525k0000m040164000c.html






夜11時半頃、豊田行きの総武線に乗る為に、
ホームの八王子方面よりで待っていた。



電車が入ってくるアナウンスが流れてしばらくすると、
東京方面よりの方がなにやら騒がしくなった。
見ると、何やら大騒ぎしていて、中には傘を振り回している人もいた。
そして、駅員さんが大声で「危ない!!電車から離れろ!!!」というような事を叫ぶと、
その直後に恐ろしい音のベルが大音量で鳴り始めた。





何事だ!!!?
いきなりの事で何がなんだかわからない。
ただ異常な事態であることは把握できた。



そして、電車が入ってくるのが見えると、
僕も含め、周りの人々は逃げるように電車から離れた。
海岸に打ち寄せた波が引くような感じで、ホームの端には誰もいなくなった・・・






電車が止まった後、事故の箇所には人だかりが出来ていて、
電車とホームの間を覗き込んでいる人が何人もいたのだが、
僕はとてもじゃないけどそんな気にはなれなかった。
(その時点ではおそらく助かっていないだろうと思っていたので)



事故の瞬間を見た訳ではないし、特に何かを見たという訳ではないのだが
その瞬間にその場に居合わせたというだけでも、ショックはかなり大きかった。
しばらく震えが止まらなかった。




ホームに電車が入ってくる様子が、あんなに恐ろしいと感じたことはなかった。










しかし、これは自分とは一生関係のない非日常的な話などではないんだ。
自分も何かの拍子でホームから落ちてしまう事だってないとは言い切れない。
電車に限らず、車が走っている道路を歩いている時だって常に危険と隣り合わせなんだ。
幸いにも今回は死者が出なかったとはいえ、
生命の危険にさらされた状況であったことは間違いない。




自分が注意さえすれば避けられる危険は、
大げさなくらい注意してもしすぎることはないのだろう。




事故の箇所は階段があってホームが狭くなっている所だった。
やはり、狭いところに並ぶのはもう止めよう。
できれば一番前に立って並ぶのも避けよう。
電車が動いている時にホームの端を歩くなんてもってのほかだ。
(帰りの電車でそういう人を見かけて、さらに怖くなった)




こうして今の自分が生きていられることも当たり前の事ではなくて、
簡単なきっかけで失われてしまう事もあるんだ、ということを改めて実感した。



この日記を見ている人が、そういった事故に遭われないように心から願います。