レビュー

名盤

スピッツのCYCLE HIT!!


まずはじめに、この二枚のCDはとても意義のあるアルバムだと言いたい!!
1991-1997の曲目がiTunesに表記された瞬間、
「これはなんて贅沢ですごいラインナップなんだろう!!」と感じた。
「君が思い出になる前に」から「スカーレット」までの曲目は確かにRecycleと同じだ。
しかし、そこに「ヒバリのこころ」から「裸のままで」までの初期シングル曲が追加されただけで、
より一層スピッツの曲の幅広さが浮き彫りになるのだ!!


事実、「魔女旅に出る」「惑星のかけら」「日向の窓に憧れて」という並びで聴くと、
格好よすぎて鳥肌がたった!!
なんて深いバンドだろう。




それに音もいい!!
初期の音源は10年以上前の曲もあることから、
最近のアルバムと比べると音圧が足りなさを感じたりしたのだが、
今回収録されてるものはリマスタリングされているため、
新曲と比べても音圧で物足りなさを感じなくなった!!
(音が前に出てる感じ、と言えばわかりやすいかな)
全曲聴き比べたけど、「流れ星」以前の曲なら確実に良くなっている。
そう言う意味では、すでに全曲所有しているファンもこの二枚を買う意義はあると思う。
※全シングルマキシシングル化されたものや再発のアルバムは聴いてないので、
その時点でこのくらい改善されていたのかもしれないが、
やはり全てを一枚ずつそろえる労力を考えれば、このアルバム二枚で手に入るのはありがたい。





そして、ボーナストラックの「めざめ(空も飛べるはず)」と「夢追い虫」のデモ・トラック。
演奏にラフさを感じる所や、「アレンジがもう一味足りない感じ」が、
いかにもデモって感じでなんだか面白い。
ビートルズのアンソロジーみたいだ。
それでも、ほぼ完成されているのはさすがプロだなあと思った。
(当たり前ですが・笑)





というわけで、このアルバムをきっかけに新たなスピッツファンを増やすのは間違いないだろう。
これを聴いて「過去のアルバムも聴いてみたい!!」と思った人がいたら、
まず「Crispy!」をオススメします!!
(「空の飛び方」と「ハチミツ」はもってる人多いだろうし。)
一番ポップで、一番センチメンタルなアルバムだと僕は思うので、
入りやすいのではないかと。